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以前、京都へ行くかもとか言ってましたが、今回京都ではなく奈良に行ってきました。
正倉院展の、“期間限定”とか“初出品”などの文字を見ますと、「これはもう、観るっきゃない!一期一会ー!」的気分になりまして……(汗)
実際に正倉院展に行ってみますと、ものすごく人が多かったので、あまりゆっくりとはみられないものもありました。
展示している実物が小さすぎて、遠くからでは模様などはっきり見えにくいものもあったり。
オペラグラスで展示品を見ている人もいましたが、いい方法だなあと思いましたです
私の場合、記憶力がよくないので博物館とか行ったらわりと図録を買います。
プロが撮ったはっきりとした写真が載っているし、解説もあるので思い出すには便利です~
でも手に入れた安心感からか、見返すことは少ないような(汗)
なので、実物をしっかり見ておくのが一番かと思います。
目玉出品の琵琶・鏡・碁盤以外で今回の展示で印象に残ったのは、①皇后が使った儀式用手箒(子日目利箒)、②琵琶ケース(琵琶袋残欠)、③シシ神様みたいな鹿の描かれた皿(金銀花盤)かな。
①は、正月初子の日に、天皇は鋤で田を耕し、皇后は蚕部屋を掃き清めるという儀式に使われたものだそうです。
孝謙天皇&恵美押勝らが唐から宮中に導入した風習だそうですが、なんだか「稲作民族だなあ」としみじみ(?)しました。
②は、布の柄がすごくシルクロード!ってかんじで。
身にまとうとなると日本人に合わない模様なような気がしますが、観ているぶんには異国情緒たっぷりで楽しかったですv
これをみていると、平等院へもまた行きたくなりました
③は、以前正倉院展へ行った時も展示してあったような気がしますが、花を入れるタライのようなものです。
真ん中に、も○○け姫の“シシ神様”みたいな、一角の鹿が陽刻されています。
角の先端が花っぽくひろがってますが、“花鹿”という霊獣だそうで。
花盤はかなりの大きさなものなので、やっぱり目をひきます。
平常展の方もざっと見ましたが、奈良国立博物館は、いい仏(ブツ)をたくさんもってますね!
それぞれ好みがあると思いますが、シルクロード関係の仏像がかっこよかったです!
他には、地蔵菩薩が男前でした。
石造りの“お地蔵さん”は、ほのぼの系が多そうなイメージですが、彫刻になっているやつは修業中の僧形なので、観世音菩薩などと違って男性性が前面に出ている気がします。
顔つきの凛々しいお方々が多い気がv
他には、青銅展もやってまして、つかむところが蝸牛の目みたいな“爵”が可愛かったですv
また奈良を再訪したら、国立博物館の常設展示をゆっくりみてみたいです~
そういえば、奈良へ行こうと思った理由はもう一つありまして…
実は“唐代の建築”が見てみたかったので、東大寺へ行ってきました。
あと、古代では日本で1つの“国立大学”のような存在だった点でも、興味があったり。
忘れていましたが、東大寺は何回か焼けて立て直されているので今の建物自体は江戸期のものでした。
南大門は、鎌倉期だったかな。
でも実際に行ってみますと、雰囲気が中国っぽくてスケールがでかかったです!
今回は建物の部分写真を撮りまくりましたが、あとから見てみると、「何がなんだか…」な意味不明のものばかりで(汗)
どうしよう……
正倉院へ行く時にナナメに突っ切って行った公園は、東大寺のもと大講堂跡地だそうですが、礎石が残ってました。
礎石の上で、観光客(?)の人たちがくつろいでましたが、礎石は1個の上に大人が5人ぐらい横になれそうな大きなものでした。
そう考えると、東大寺って往時はほんまスケールが大きかったんだろうなあと思います~
今回初めて、中門の兜跋毘沙門天と持国天(増長天じゃなかった)に気付きましたが、毘沙門天の足元の地天女がすごく美人です…!邪鬼っぽい人たちもよくできてます!
中門が江戸享保期の再建なので、2体の像も、そのころ作られたものなのかな?
すっかり3人(って、神様はどう数えたらいいんでしょうか…?)プラス、ジャッキーズのファンになりました!
東大寺を徘徊してますとだんだん寒くなってきまして、三月堂に入るのをうっかり忘れてましたが、これって数少ない天平建築なんですよね…残念。
でも、建物をいろいろみられたので満足でした。
戒壇院は少し離れた場所にありますが、これも観ておきたいものの一つでした。
戒壇がないと公式には認められないみたいなので、重要ですよね。
最澄も、すごい戒壇にこだわってたみたいだし…
戒壇院の中には、戒壇とそれを守る四天王がいましたが、実見した戒壇は何だか模型っぽかった気がしました~
東大寺へは今まで観光とか願かけとかで数度行ったことがありますが、今回すごい面白かったです!
また、奈良もいろいろ探検してみたいです☆
生まれてこのかた、ずっと西にすんでいるせいか、“東北”と聞くと何だか未知の世界のようで、ものすごくワクワクします!
東北5県それぞれ興味があるのですが、今回は東京からアクセスしやすいかなと思いまして、仙台へ行ってきました。
宮城では、とりあえず仙台駅前のペデストリアンデッキ、民俗関係、登米の明治風の建物が見られればいいなあと思いました。
ペデストリアンデッキとはなんぞや?というかんじですが、「駅から付近の建物に接続するための、空中に作られた歩道」らしいです。
仙台駅西口のペデストリアンデッキは、日本最大でしかもゴミゴミしていないみたいなので、ぜひ見てみたいなあと思いました。
実際に見てみると、迷路みたいに宙をめぐっている落ち着いた色調のデッキは、ただの通路として使い倒されているかんじでもなく、なんとなく地元の人からの愛され感があるような気がしましたです。
街が広くて綺麗、くたびれた感じが見当たらない、といった都市度の点では、仙台は札幌と1・2を争うかんじかと。(京都とか神戸は観光要素が大きいのでちょっと別枠)
まず、駅前に飲み屋チェーン店の看板をでかでかと出すのを許していない(たぶん)、というのもそういう印象を助けているのかな。
猥雑さとか「どうにかこうにか生きていける」といったものを全部呑みこむような、「まかしとき!」的な都会もいいと思いますが、ちゃんと“都市”としてのお洒落さを意識して作られた街というものはたいしたものだと思います。
さすが、“伊達者”の都!
次に登米行きなんですが、実はバスを間違えてまして…。
本当は「とよま総合支所線」に乗らないといけないところを、「登米市役所前」と勘違いしていました。
おかげで、1冊だけ持っていたガイドブックの付録の広域MAPのサービスエリアやパーキングエリア名を時々確認しては、(こんな方向に向かっちゃってええのー!?)と、内心戦々恐々でした(汗)
いや、だって、明らかに海側を通った方が近いのに、何故か内陸側を北上していくもので……。
なぜこんな間違いがおきやすいかといいますと、“登米”は、市の方の読み方だと「とめ」で、町の方の読み方だと「とよま」なんです。
明治の建物があるところは、「とめ市とよま町」なんですが、“とめ市役所”とはかなり離れています。
広域地図で見ると5キロはある…(汗)。
市役所のある場所は、“迫町”という町だそうです。
しかも、“とよま町”行きの路線バスは、そう頻繁にはない状況で。
1時間バスを待つか悩んだ末、結局タクシーで市役所から登米町まで行きました。
同じ“登米”なんだから、「もっと登米町観光に力を入れて、バスの便数とか増やせばいいのに」とはおもうのですが、市と町では行政の管轄が違うようで、そういうわけにはいかないようです。
タクシーの運転手さんによりますと、私のようなうっかり者が時々いるそうです。
みなさまも、登米へ行かれる際にはお気をつけて!
登米は明治の建物群がいくつか残っていて、短時間で昔風のものを見て回れるのでよさそうかなと思って行ってみたのですが、民俗物はとくにみあたりませんでした。
よく考えますと明治時代の建物や武家屋敷はみんな“お上”物件なので民俗関係ではないような。
民俗関係、登米では「カマド神」とか今回そういったものも観たいと思っていたんですが、そういったものは博物館や資料館でないと旅行者が見る機会がなさそうで。
その辺りをうろうろしてみましたが、資料的に遺している建物以外の家屋は、あたりまえですが普通の家ばかりでした。
がっかりしましたが、住んでいる人の身になると、当然の話ですよね。
あ、でも、店構えが小さい昭和風のお豆腐屋さんを見つけたのはちょっとうれしかったですv
仙台へ戻った後、るーぷるバスに乗って、観光しました。
美術館・博物館系が月曜でことごとく休館だったので、必然的に伊達政宗めぐりみたいなかんじに…
某バ○ラの影響なのか、若い女の子2人組とかそういった人たちもけっこう見かけましたです。
瑞鳳殿では、もれなくバ○ラの伊達政宗グッズが…!
私はゲームをやったことがないので詳しくは知らないのですが、政宗についての説明書きみたいなのに、「英語交じりの奇妙な話し方をする」とか書かれてありました(笑)
大崎八幡宮は、元々は大崎という場所に坂上田村麻呂が勧請したと伝えられる八幡神が宮城県内で権威を持っていたものを、山形の米沢から封地替えで仙台へ来ることになった政宗が、城下町の仙台へわざわざ遷したそうです。
「あの新参者が!」とか、地元の反感をかわないために、“大崎の少将”というニックネームもつけたそうで。
今でいえば、大阪に転任してきて阪神ファンを名乗るみたいなものなんでしょうか……。
瑞鳳殿も、大崎八幡宮も、桃山様式の派手さがシックな中にもありまして、さすが伊達男だなあと思いました。
今回は時間がなくあまり深くみられなかったので、「二度と行く機会がないかも……」と思う反面、ぜひまた機会をもうけて宮城再訪をはたしたいです!
東北、熱いっす!