パイン氏

読みたかったので、本を買いました。

ほとんど忘れてましたが、思わず一気読みな面白さでした！

まずは、新聞に出ている「あなたは幸せ？でないならパーカー・パイン氏に相談を」という広告を見た依頼人が、パイン氏のオフィスを訪ねてきます…

スパイ的な話と、トラベルミステリ的な話の2タイプがあるんですが、スパイ的な話の方が私はおもしろいです。人が死なないし…

スパイ話の方では、パイン氏は、某エンジェルズのボスのチ○ーリーみたいな役割で、彼自身は探偵や冒険はしません。

美女やら、ジゴロやら、女流小説家やら、個性豊かな部下達が動いて依頼人を幸せにしてくれるんですが、その過程には「そうきたか…！」とうならせられます。
さすがミステリの女王！

パイン氏の容姿なんですが、禿頭で恰幅の良い、度の強い眼鏡をかけた中年の英国紳士です。
あまり格好良さそうではないですが、特別スキルとして初対面の人に安心感を与えるところがあります。
もとお役所につとめていて統計の仕事をしていたらしく、「人間の不幸は５つのタイプに分類できる」というのが決め台詞です☆

パイン氏、映画とか漫画にならないかなぁ…。