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なんか、昨日は書きかけのままつい寝てしまっておりました~(汗)
おかげで文がグダグダです
いやでも書き直してもまぁたいして違いはないような気も

  写真は展示会のポスターにプリントされてた“踊る骸骨”です。
『地獄太夫と一休』の絵に登場していた彼ではないかと思うのですが……
なんか、骸骨ってわりとみんな陽気そうですよね?



ところで河鍋暁斎とは何者かといいますと、江戸末期~明治にかけての絵師です

浮世絵と大和絵、その他流派の修行をつみそれぞれのいいところを自分のものにした人で、酒席でさっと豪快に書いた絵から、仏画などすごく真面目で細密な絵、カエルや猫の戯画など、「なんでもござれ」でマルチな印象があるように思います

動物や人物の下絵も展示してありましたが、写実的なものも様式をふまえたものもめちゃくちゃ上手です!
特に動物の絵がラブリーv感満載で…!
私はカエルが踊ったりカニが綱渡りや曲芸をしたりする鳥獣戯画の絵がすごくかわいくて好きですv
高山寺の鳥獣戯画絵巻はわりとシンプルでそこが魅力なのですが、暁斎の絵は細かいところまで描きこまれ、しかもみんなすごく楽しそうなのがいいなぁと思いました

ロック様が旅メモにて書かれていた新富座妖怪引き幕の絵は約4m×17mで、実際に見てみると圧巻でした!
妖怪は役者に似せているとありましたが、役者を知らない私は全然わかりませんでした
当時の人はちょっと見ただけで、「ああ、これってあの役者かぁ!」とピンときたのかな?
でも、知っている人が見ても端っこの小さいやつとかちょっと誰だかわかんなさそうな…

引き幕の依頼主は、なんと仮名垣魯文です!
国語の便覧に載ってるような人ですが、この人も暁斎も風刺精神がある人なので気が合ったのでしょうか
よくタッグを組んで世間をあっと言わすようなことや、おもしろいことをたくらみつつ実行したようです

あと、ニコライ堂や鹿鳴館を建てたジョサイア・コンドルさんも歴史上の有名人ですが、暁斎の絵の弟子です
イギリス人だからか、暁英という英の字の入った画号をもらってます
コンドルと暁斎は超仲良しだったようで、日光や鎌倉へ一緒に旅行したりしてます
暁斎は日光旅行の様子を、巻物にさらさらっと描いていたり
暁斎の臨終の時も立ち会ったコンドルは、ほんま師匠大好きだったみたいです

お雇い外国人の職を解雇されたコンドルや、権力とは距離を置こうとした北海道探検家の松浦武四郎とも仲がよかったりで、暁斎は権力への反骨精神というのを多分に持っていたような

暁斎は、閻魔大王の絵もたくさん描いていますが、地獄で人を裁く閻魔をわりと情けなかったりだらしない滑稽な姿にも描いています
地獄のイメージがまだまだ新鮮で怖かった時代の人達は閻魔大王とお上の存在を重ねつつ、暁斎の絵を観て「ざまぁみやがれ」とちょっとスッとしたのかもとか思います~

なんとなく偏屈そうなイメージの暁斎さんですが、でも反骨一直線というわけではなく、絵をみていると小さいものや弱いものへの愛情の量もすごく多い人でもあったんだなぁと思いました
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